安全なパスワードの作り方と管理のコツ

パスワードの流出やアカウント乗っ取りは、個人でも企業でも深刻な被害につながります。しかし「何を気をつければよいかわからない」「毎回複雑なパスワードを考えるのが面倒」という方も多いでしょう。

この記事では、安全なパスワードの条件と、現実的に続けられる管理方法を具体的に解説します。

安全なパスワードの条件

パスワードの強度は主に次の要素で決まります。

現在の一般的な推奨は「長くてランダムなパスワードをサービスごとに使い分ける」です。短くても複雑なパスワードより、長くてランダムなパスワードの方が解読が困難です。

よくある危険なパスワードの例

次のようなパスワードは攻撃者に推測・解読されやすいため、使ってはいけません。

NGパスワードの例 問題点
password、123456、qwerty 世界中で最も使われるパスワードとしてリストに登録されている
自分の名前、誕生日、電話番号 SNSや公開情報から推測されやすい
会社名、サービス名そのもの 辞書攻撃(よくある単語の組み合わせを試す攻撃)に弱い
同じパスワードを複数サービスで使い回す 1つのサービスで漏洩すると他のサービスも乗っ取られるリスクがある
P@ssw0rd のような単純な置き換え 「a→@」「o→0」の置き換えは攻撃パターンに含まれている

パスフレーズという考え方

「ランダムな文字列は覚えられない」という場合、パスフレーズが有効な方法です。パスフレーズとは、無関係な複数の単語を並べてパスワードとして使う方法です。

例えば「正しい馬バッテリーステープル」のような形式です。単語を4〜5個組み合わせると、総文字数が長くなり、ランダム性も確保できます。辞書に載っている単語同士でも、組み合わせが予測困難であれば十分な強度になります。

日本語でパスフレーズを作る場合は、ローマ字入力に変換したものをパスワードとして使う方法もあります。「正しい馬」→「tadashiuma」のような変換です。さらに数字や記号を加えると強度が増します。

使い回しを防ぐ方法

パスワードを安全に管理するうえで最も重要なのが「使い回さないこと」です。しかし、利用するサービスが増えると、すべてのパスワードを覚えておくのは不可能です。現実的な対策は次のとおりです。

パスワードマネージャーを使う

パスワードマネージャーは、すべてのパスワードを暗号化して保存するツールです。マスターパスワード1つで管理でき、サービスごとに異なるランダムなパスワードを自動生成・入力してくれます。代表的なツールには以下があります。

二要素認証を有効にする

パスワードが万一漏洩した場合でも、二要素認証(2FA)を設定しておくとアカウントへの不正ログインを防げます。SMSによる認証コードや、Google AuthenticatorのようなTotp認証アプリを使う方法が一般的です。重要なサービス(メール、銀行、SNSなど)では必ず設定しましょう。

パスワードが漏洩しているか確認する

自分のメールアドレスやパスワードが過去の情報漏洩に含まれているかどうかは、Have I Been Pwned(haveibeenpwned.com)というサービスで無料で確認できます。メールアドレスを入力するだけで、どのサービスの漏洩に含まれているかを教えてくれます。

漏洩が確認された場合は、そのサービスのパスワードを直ちに変更してください。また、同じパスワードを他のサービスでも使っていた場合は、そちらも変更が必要です。

まとめ

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