台風対策チェックリスト完全版【2026年・事前準備・直前・通過後】

日本には毎年平均25個前後の台風が発生し、うち3〜4個が上陸または接近します。特に8〜10月は台風シーズンのピークで、強風・大雨・高潮・土砂災害などの複合被害が同時に発生することも珍しくありません。「台風が来てから考える」では間に合わない場合があるため、シーズン前に対策をひととおり確認しておくことが重要です。

台風対策は「4段階」で考える

台風対策は、接近するタイミングに合わせて4段階に分けて行うと抜け漏れが防げます。早めに動けるほど選択肢が広がり、慌てずに済みます。

1週間前にやること チェックリスト

台風が発生・発達している段階で行う準備です。予報が外れることもありますが、1週間前から動いておくと余裕が生まれます。

カテゴリ 項目 備考
情報収集 気象庁・NHKで台風の進路予報を確認する 72時間先・120時間先の予報円を確認する
自治体のハザードマップで自宅の危険度を確認する 洪水・土砂・高潮リスクを確認。国土交通省「ハザードマップポータル」が便利
備蓄品確認 飲料水(1人1日3L×3日分)の在庫確認・補充 4人家族なら36L。2Lペットボトル18本が目安
非常食(3日〜1週間分)の確認 賞味期限を日数計算ツールでチェック。切れていたら補充
懐中電灯・ランタンと電池の確認 電池の残量確認。予備電池もセットで用意する
モバイルバッテリーの充電確認 10,000mAh以上推奨。充電が減っていたら補充する
救急セット・常備薬の確認 持病がある場合は1週間分以上を確保
現金(小銭含む)の確保 停電時はカード・電子マネー不可。公衆電話用の硬貨も用意
連絡確認 家族の連絡手段・待ち合わせ場所を確認する 171(災害用伝言ダイヤル)の使い方を共有しておく
最寄りの避難場所・避難所を確認する 自治体の防災マップで風水害時の避難所を確認。地震用と異なる場合がある

3日前にやること チェックリスト

台風の進路がある程度確定してきたタイミングで行う外回りの対策です。強風が吹き始める前に完了させることが重要です。

カテゴリ 項目 備考
家の外の片付け 植木鉢・プランターを屋内または室内に移動する 重くて動かせない場合はロープで固定。風で飛ぶと凶器になる
ゴミ箱・物干し竿・ガーデン家具を屋内に収納または固定する 物干し竿は地面に下ろすだけでは不十分。必ず屋内へ
自転車を屋内か倉庫に収納する 倒れた自転車が隣家の窓を割るケースがある
雨戸・シャッターの開閉動作を確認する 長期間使っていない場合は動作不良の可能性あり。事前に動かして確認
排水対策 排水溝・雨樋の落ち葉・泥詰まりを掃除する 詰まっていると浸水リスクが大幅に上がる。ゴム手袋を使って清掃
自宅前の側溝の状態を確認する ゴミや土砂で詰まっている場合は取り除く。豪雨時の道路冠水を防ぐ
乗り物 車を高台・立体駐車場・安全な場所に移動する 浸水被害が予想される場合は前日までに移動完了。当日の移動は危険

前日〜当日朝にやること チェックリスト

台風が接近してきたら、外出が難しくなる前にすべての対策を完了させます。暴風雨の中での作業は事故の原因になるため、当日朝(台風接近前)には完了しているのが理想です。

カテゴリ 項目 備考
窓対策 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る ガラスが割れても破片が飛び散りにくくなる。ホームセンターで購入可
養生テープを窓に貼る(×印ではなく井字・格子状に) ×印よりも井字(格子)の方がガラス面を均一に補強できる。ただし飛来物の直撃は防げないため補助的対策として
雨戸・シャッターをすべて閉めて施錠する 開いたままにしておくと強風で破損する恐れがある
浸水対策 土嚢(なければ吸水シート)を玄関・窓下に設置する 吸水シートはホームセンターで購入可。水を吸うと膨らんで土嚢代わりになる
玄関・地下室・駐車場への浸水経路を確認する 排水ポンプがある場合は動作確認を行う
非常用品 非常用バッグを玄関のすぐ取れる場所に置く 停電・暗闇の中でも素早く持ち出せる位置に
スマートフォンを100%まで充電する モバイルバッテリーも同時に充電しておく
断水対策 浴槽を洗浄してから水を満杯まで張る 断水時のトイレ・清拭用として使用。飲料水としては別途備蓄が必要

台風通過後の注意点

台風が去っても、すぐに外に出るのは危険です。通過後の油断が重大な事故につながることがあります。

避難の判断基準: 警戒レベル早見表

気象庁・内閣府が定める警戒レベルは5段階です。レベル4が出たら必ず全員避難してください。レベル5が発令される頃にはすでに命の危険がある状態で、避難できない可能性があります。

警戒レベル 状況 取るべき行動 発令する情報の例
レベル1 災害への心構えをする段階 最新の気象情報に注意する 早期注意情報
レベル2 避難行動を確認する段階 ハザードマップで避難場所・経路を再確認する 大雨注意報・洪水注意報
レベル3 危険な場所から高齢者等が避難する段階 高齢者・障害者・子供など避難に時間がかかる人は避難を開始する 高齢者等避難
レベル4 危険な場所から全員が避難する段階 今すぐ全員が避難行動を完了する。「レベル4で必ず避難」が鉄則 避難指示
レベル5 すでに災害が発生または切迫している段階 避難できない場合は建物の2階以上・崖から遠い部屋などで命を守る行動をとる 緊急安全確保

レベル5は「避難できなかった人が最後にとる行動」です。レベル5が発令されてから逃げようとすると、暴風雨・洪水の中での避難になり、かえって命を危険にさらします。レベル4の段階で行動することが最も重要です。

停電・断水への備え

停電への備え

台風による停電は数時間から数日続くことがあります。電気がなくても最低限の生活ができるよう、以下を用意しておきましょう。

断水への備え

台風による断水は数日続くこともあります。以下の準備で生活用水と飲料水を確保しましょう。

よくある質問

Q: 台風が来るたびに準備するのは大変ではないですか?

A: 「ローリングストック法」を採用すれば、台風シーズンのたびに慌てずに済みます。普段から食品・水・電池などを少し多めに備蓄し、使った分を補充して循環させる方法です。常に備蓄がある状態をキープできるため、台風接近で焦ってスーパーに駆け込む必要がなくなります。日数計算ツールで賞味期限の管理も簡単にできます。

Q: 養生テープで窓を×印に貼ると強度が上がりますか?

A: ×印よりも井字(格子・ゴシックH型)に貼る方が効果的とされています。×印では中央部分の補強が弱く、ガラスを均一に支えられません。一方、格子状(縦横に複数本)に貼ることでガラス面をより均等に補強できます。ただし養生テープはあくまで補助的な対策で、飛来物の直撃を防ぐことはできません。雨戸・シャッターや飛散防止フィルムと組み合わせて使いましょう。

Q: 避難は「警戒レベル何」でするべきですか?

A: 警戒レベル4(避難指示)が出たら必ず全員避難してください。「まだ大丈夫」と思って様子を見ていると、レベル5が発令される頃には外が暴風雨・洪水で移動不可能になっている場合があります。レベル3は高齢者・障害者・子供など避難に時間がかかる方が対象ですが、一般の方もレベル3の段階から準備を始め、レベル4で完了させるのが理想的です。

Q: 台風の目が通過して晴れたので外に出てもいいですか?

A: 台風の目の通過中は外に出ないでください。台風の目では風が一時的に弱まり、晴れ間が見えることがあります。しかし台風の目はドーナツ状の構造をしており、目が通過した直後には「目の壁雲(アイウォール)」と呼ばれる最も強い暴風雨帯が再び来ます。晴れたと思って外に出た直後に猛烈な暴風に巻き込まれる事故が毎年発生しています。気象庁の情報で暴風域が完全に通過したことを確認するまで屋内にとどまりましょう。

Q: 台風情報はどこで確認すればよいですか?

A: 信頼性の高い情報源として以下を活用してください。①気象庁の台風情報(公式・最も詳細な進路予報・暴風域情報)、②NHKのニュース・Eテレ(停電中でもラジオで聴取可能)、③自治体のハザードマップ・防災メール(地域に特化した避難情報)、④Yahoo!防災速報・NHK防災アプリ(スマートフォンへのプッシュ通知)。複数の情報源を組み合わせて使いましょう。

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